何故Webサイトを作るのか? | Webマーケティング入門 chap.1.0

何故Webサイトを作るのか? | Webマーケティング入門 chap.1.0
タブレットを見る子供

 

Webサイト・ホームページを作成したい理由

このサイト・このページに辿り着いたということは、あなたは今からWebサイトを立ち上げようとしているか、既にWebサイトを運営しているか、何だかの形でWebサイトに関わろうとしているはずです。

はじめにお尋ねします。あなたは何故Webサイトを作成したいのでしょうか?

  • Web制作・運営技術を身に着けたい・上達したい
  • アフィリエイトサイトを作って稼ぎたい
  • 経営している店舗をPRしたい、できたらWeb販売もしたい
  • 事業内容を紹介して問い合わせ・引き合いを増やしたい
  • 上司に「我が社もホームページが必要だ、作れ!」と言われたから

様々な理由があると思いますが、そのほとんどが突き詰めていけば「集客」です。インターネット上で取引が完了する場合でも、実店舗や営業接触に繋げる場合でも、「できるだけ多くの人に自分のビジネスの情報を提供して商品に興味を持ってもらいたい、あわよくば買ってもらいたい」わけです。

目的毎に程度の差こそあれ、Webサイトは集客ツールなのです。役所のホームページでも個人の日記ブログでも、「誰かに見てもらいたい」という時点で集客です。

集客には様々な手段があります。看板、のぼり旗、チラシ、広告、CM、イベント・キャンペーン。その中で特にWebサイトを選択するのは何故でしょう?

時代に取り残されないように?
CMや広告と比較して費用があまりかからないから?
Web完結のビジネスモデルを目指しているから?

実はここがWebサイト作成において最大のポイントです。「とにかくはじめてから考えよう」でもいいですが、成功するWebサイトを目指すのであれば「何故Webサイトで集客を目指すのか」を突き詰めておくべきです。

Webサイトを作ろうとすると技術的なノウハウやライティングテクニック等から入りがちですが、方法論に入る前にきちんと目的を明確にしていくところから入るべきと考えています。

今回は「あなたがWebサイトで集客するべき必然性」を明らかにするためにWebサイトを作る「目的」を掘り下げていきます。

あらかじめお断りしておきますが、全ての集客に対してWebサイトが最も適切な選択肢というわけではありません。そのため後述の内容によっては「あなたの取るべき集客施策はWebサイトではない」となるかもしれません。でも作り始める前にそれに気づければ、貴重な時間と労力とお金を浪費せずに済むことになります。

Webサイトで集客するべき必然性があるか

理由

Webサイトで集客するもっともらしい理由が「多角的なチャネルを活用するため」です。チャネルとは集客媒体や集客経路のことです。CMや広告、チラシ等様々な媒体を既に活用しており、その一環としてWebサイトも活用していきたい、というものです。

この理由は全く必然性を論じていません

CMにはCMの、広告には広告の目的・役割・効果があります。「多角的なチャネル」だけではWebに求める目的・役割・効果に一切触れていません。「みんなやってるしWebにも手を出しておかないといけないかな」程度の動機です。あなた(もしくはあなたの組織)に「Webサイトで集客しなさい」と強制した人は誰もいません。無目的な施策は十中八九結果を産みません。

情報収集・発信のチャネルとしてWebの占める割合が年々大きくなっているから」というのもあります。

この理由にも欠点が二つあります。

一つ目は主語がありません。「誰が」Webで情報を収集しているのでしょうか。
世間一般の話とあなたやあなたの会社の情報や商品を必要とする人は同一ですか?あなたのお客さんはWebから情報を取得してあなたの商品を買いますか?ターゲット設定もないまま無闇に情報を発信しても誰にも届きません。

二つ目は「~になっている」という状況を説明しただけの言葉とあなたの目的がどうやって結びつくのか明確になっていません。確かにWebエコノミーの規模は年々拡大していますし、Web上で情報を取得したり商品を買ったりするハードルは一般的に随分下がっています。

しかし成長市場だったら、トレンドだったら何でも参入するのでしょうか?仮想通貨が流行った時に仮想通貨に投資しましたか?コロナ禍でマスク不足の時にマスクを製造・販売しましたか?市場動向やトレンドは「状況」に過ぎません。そこに挑戦するには市況を知り、ノウハウを学び、他との差別化を図ることでようやく橋頭保が築けます。流行り廃り振り回されてフラフラしてるだけではどの分野でも成功できません。

もっと具体的に、Webサイトの何が魅力で、自身の持っている何と親和性が高くて、最終的にどういうビジネスモデルを描きたいかまで落とし込む必要があります。「ビジネスモデル」というと大げさに聞こえますが、副業アフィリエイターですら「Webアフィリエイトは在庫を持たなくていいから原資がほぼいらないのが魅力で、自分の好きな〇〇についてなら他の人より専門的な情報を発信できるから、〇〇についてのアフィリエイトブログで月〇万円くらい稼ぎたい!」くらいは考えます(これすらもこの後ダメ出ししますが)。

「Webサイトでなければいけない理由」というのはつまりそういうことです。Webサイトと自分の商材の長所・メリットの組み合わせに大きな効果が期待できる、具体的な方法も含めて成功像が描けてこそ「Webサイトで集客するべき必然性がある」のです。

ただし、あなたの思っているWebサイトのメリットは真実とは限らない可能性もあります。その辺も追々お話していきたいと思います。

業種別にみるWebサイトで集客するべき必然性

具体的に考えてもらうために業種毎に「Webサイトで集客するべき必然性」の例を作りました。個人事業主・フリーランス系が多いですが、「既にWebサイトはあるけどうまく活用できていない」という企業の方にも視点を変えて他業種の事例を見てみることをお薦めします。

尚、「Webサイトで集客するべき必然性」と同時に「Webサイトでなくてもいい=必然性が無い事例」も記載していますので併せて参考にしてください。必然性が無いもの=あってもなくても良いものをわざわざ作る必要はないので、そのようなWebサイトにならないよう他山の石としてください。


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